ワインの説明

＜テイスティングコメント by me＞

不透明な黒みがかった赤紫。
干しいちじく、ドライブルーン、ダークチェリー、スパイス、ハーブ、ヨードなどの甘く艶やかな香り。
口に含むとお穏やかな酸味と細かなタンニンが溶け込んだ、仄かな甘みとスパイスの風味、ドライフルーツの果実味を持った妖艶な味わいが広がります。
干しいちじく、ドライブルーン、ダークチェリー、カシスリキュールなどの仄かに甘さを感じる果実味。 酸味は穏やかで、きめ細かいタンニンは軽く収斂性を感じ、それが味わいを引き締めています。 スパイス、ヨード、枯葉などのニュアンス。 余韻は意外とすっきり。

ティレッリらしいクラシックかつナチュラルな魅力を持った味わい！ ドライフルーツの果実味が艶やかなキャラクターを造り、 軽い収斂性のあるタンニンがよく熟した果実味を引き締めています！ ぜひお肉料理と合わせて！

(2022.5.9 抜栓二日目)

＜インポーター資料より転載＞

アンドレア・ティレッリが畑を所有するピエモンテ州Costa Vescovato村は、人口300人程と小さな村でローマ時代から 多くの村人がワインを生産している。アンドレアの畑は全て南向きの4ha。アレッサンドリアのColli Tortonesiに位置し ている。ワイン造りはビオディナミで行い、化学的なものは一切用いず、銅や亜鉛も必要最低限のみ。また彼の畑の 風上に農薬を使う農家が居ないため環境として恵まれているという。土壌は粘土質に貝殻等の化石が混じるが、５ｍ 毎に土質が変わるエリアで、小石が多い部分も点在する。標高270～300ｍに位置する畑の高い部分には古代品種 のリンゴの樹を植え、鳥が集まり生物多様性を、低い位置には水を吸い上げる力の強い柳を植えている。剪定はブド ウの樹1本1本の個性に合わせて行っている。ブドウはコルテーゼ（2003年に彼の祖父から受け継ぐ）、ティモラッソ、フ レイザ、バルベーラ、ドルチェットを栽培。醸造は主にコンクリートタンクを使用。ステンレスタンクは熟成には使わな い。スティルワインの赤、白については、最低2年経過後に瓶詰めする。全て土着酵母による自然発酵を行う。

＜アンドレア ティレッリ ドゥルイド 2018 赤＞
南向きの斜面、標高300m。粘土質80%、石灰質20%の土壌。平均樹齢35年～40年。収穫は9月初めの10日間に全てつ手摘みで行う。2週間のマセラシオンの後、コンクリートタンクで熟成。瓶内で最低12カ月熟成。ノンフィルター、SO2無添加。 紫がかった淡いルビーレッドの外観。ブラックベリー、マラスカチェリー、プラムのニュアンスを含む力強い香り。スミレ、プラム、カシス、スパイスのような味わい。サービス温度16℃。脂肪分の多い肉のグリル、ブルーチーズ、ビターチョコレートなどと相性が良い。