価格:3,630円(本体 3,300円)
<テイスティングコメント by me>
しっかりとしたレモンイエロー。
りんご、青リンゴ、洋梨、レモン、白い花、ほのかにハーブなどの瑞々しい香り。揮発酸のニュアンスがありますが、二日目は落ち着きます。
口に含むとナチュラルな旨味をしっかりと感じる、瑞々しいりんごや青リンゴの果実味が広がります。
りんご、青リンゴ、洋梨、レモンなどの果実味。
口当たりの良い酸味はバランス良く、瑞々しい表情を造っています。
中心には凝縮したエキスを感じ、ほのかに花、ハーブ、海藻、塩味などの風味がとりまきます。
中間からナチュラルな旨みが広がり、余韻まで導きます。
余韻にも旨みが残ります。
瑞々しい果実味と凝縮した旨みのハーモニーがとても美味しい!
海藻のような海の風味も感じます。
抜栓直後は揮発酸のニュアンスが高いかもですが、
二日目にはだいぶ落ち着きます。(温度が高いと強く感じるかも)
(2023.4.16 抜栓二日目)
<生産者資料より転載(一部抜粋)>
余市は四方を海と山に囲まれた風光明媚な土地で、夏は暑すぎず冬は寒すぎず自然環境にとてもに恵まれています。
そして海の幸、山の幸が豊かで野菜や果樹栽培が盛んな地域でもあります。 そのような魅力に惹かれ、自然豊かな環境で生活をしたいと考えていた私は、農業を一生の仕事にすると決め、2015年に家族で余市へ来ました。その後2年間の農業研修を終え、2017年春に独立して現在に至ります。
「じき」では大きく2つの取組をしています。
1つは「じきの畑」として農業とワイン醸造を行うこと。もう1つは「じきの台所」として食の提供を行うことです。
「じきの畑」では、ワイン用葡萄の栽培を主軸に野菜・梅・栗の栽培を行っています。圃場は全て有機JAS認証を取得しています。
「じきの台所」では、「じきの畑」の野菜や地域で生産された食材、そして園主が獲ってきた山菜・茸・渓魚・鹿(処理場を通しています)を使った自然食を町内にある余市テラスさんを間借りし、毎週金曜日に提供しています。また、加工品の販売なども行っています。
一番のお気に入りスポットは葡萄畑の丘のてっぺんです。春夏秋冬それぞれの時季に素晴らしい景観を見せてくれますが、特に好きなのは夏から秋にかけての黄昏時に赤く染まった葡萄畑です。この美しさは何にも代えがたく、毎日感動し、飽きることがありません。一日の疲れも飛んでしまうほどです。
また、母羊を3頭飼っていて毎年2月~3月に子どもが生まれます。雌の場合はお母さんとして育て、雄の場合は家族での消費、もしくは希望のある飲食店さんへ出荷しています。
<じきの畑 環 MEGURU 2021 白>
~葡萄について~
じきの畑の有機ブドウだけを使用しています。
品種はグリューナー・フェルトリーナ、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ブラン
~造りについて~
病果や腐れなどを徹底的に選果した葡萄をホールバンチにて圧搾しました。
圧搾後、タンクに移動したところ神秘的な膜(産膜ではありません)が張るといった不思議体験をしました。10R内でもこんなものは出たことがなかったそうな。
その後3日目にデヴルバージュを行ってステンレスタンクへ移動しました。
発酵、MLFを行い、滓引きをせずに軽い滓と接触させながら、半年少し寝かせました。
2022年7月末に瓶詰を行いました。
トップにパイナップルやマンゴ等トロピカルフルーツ香が立ちます。感じないくらいの範囲に存在する微量な酢酸エチルにより華やかな果実感がより引き立ち、香りの観点からはVAが良い方向に働いています。その後レモン、キンカンの香りが上がり、スワリングすると熟れた洋ナシの香りがたってきます。
口中に含むとアタックに若干の発泡感と丸みのある酸、そしてボリューミーな果実感が押し寄せます。タニックな感じは強くなく、程なくして厚みのある柑橘系の味わいが広がります。ミドルから酢酸のニュアンスが喉を刺激しますが、アルコールの影響からボリューミーな果実感により欠陥としての酢酸ではなく、面白みを持って味わえる範囲の酢酸を感じます。
私個人の見解ですが、味わいとしては、アタックからミドル辺りまでは自分の納得できる所に落とし込めたと考えています。ミドルからアフターにかけVAのニュアンスが全体のバランスからすると強めに感じます。ですので、お召し上がりの時は冷蔵庫で冷やして抜栓してからあまり時間をおかず飲んでいただければと考えています(9℃くらいから飲み始め12℃くらいで香りが一番立ちます)
※2021環につきましては、再度動く可能性があるためワインセラーが無い場合は、冷蔵庫保管が良いと思います。個人的には2年くらいの範囲で飲んでいただいても良い気がしますが、瓶熟してVAが馴染む可能性がありますのでセラーでもう少し寝かせることも面白いかと思います。
~ワイン名について~
「環」と書いて「めぐる」と読みます。
私は、昔から生きとし生きるもの(生物を構成する小さい単位としての原子)がこの世を循環している歯車の一つであり、環り環っているのだという考えがありました。そして、余市へ来てからその考えはより強いものとなっています。
畑でできた葡萄からワインが造られて、そのワインを飲み、飲んだ人がまた畑を耕す。その過程で出た残渣は畑へ戻る。そのような先史時代からずっと紡がれてきた農業や醸造、いやそれよりもっと昔からある「生」という営みをワインを中心に置いた「循環」として表現したいと思いました。
詳しくはこちらに記載しています。
https://www.jiki.wine/blog/2021/02/19/161929
ワイン名: | じきの畑 環 MEGURU 2021 750ml(※送料無料対象外) |
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造り手: | じきの畑、村田均(醸造は10Rワイナリーにて) |
ヴィンテージ: | 2021年 |
容量: | 750ml |
味わい: | 白辛口 |
産地: | 日本/北海道・余市 |
品種: | グリューナー・フェルトリーナ、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ブラン |
特徴: | 有機栽培 |