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2021年11月にこの世を去った偉大な生産者であり研究者でもあるロレンツォ コリーノ博士。ロレンツィオのワイナリー、カーゼ コリーニは現在息子のグイードと娘のルイーザが彼の意思を引き継ぎ、ワイナリーを牽引しています。カーゼ コリーニの希少なワイン、アキッレ2020を同じヴィナイオータが輸入する人気のワインと2本セットにしました!
ワインの説明
<インポーター資料より転載>
■ カーゼ コリーニ(イタリア/ピエモンテ) ■
1836年から現在の土地に居を構えるコリーノ家は、冬の長いピエモンテの伝統に則って、代々手工業と農業の兼業を行ってきた。5代目で、現当主のロレンツォがワイナリーとしてボトリングを開始。ロレンツォは地質学を専門とする農業博士でもあり、彼のブドウ畑は、ライフワークとも言える“持続可能な農業”の 実験の場ともなっている。一切の農薬を使用せず(年数回ボルドー液を使うのみ)、無施肥、不耕起、無除草を実践、樹齢の高い樹から、圧倒的な凝縮感、熟度のブドウを収穫している。セラーでも、人為的関与はできる限り避けるようにしており、長期間の醗酵・マセレーションを行い、できるだけ樽の移し替えも行わ ず、醸造からボトリングまでのどの過程においても酸化防止剤を使用しない。
ダンディーでロマンチストで、そしてお茶目な教授ことロレンツォ コリーノのワイナリー、カーゼ コリーニ。 彼、そして彼のワインとの出会いは色々な意味で衝撃的でした。
ボストン出身の女性で、イタリアワインへの深い造詣と、知らない造り手はいないんじゃないか、というくらいの顔の広さを持つ方がいまして、その彼女がロレンツォを紹介してくれたことがきっかけでした。彼女曰く「バルベーラで酸化防止剤を全く使わないワインを造っていて、畑は恐ろしく樹齢が古く、とんでもないこだわりで農作業もしていて、etc…。自家消費レベルでなくワインを造っている人で、そんなにこだわってやって、高品質のワインを造っているのに、造り手の間で語られることがない…。」
始めは、少し大袈裟なんじゃないかと思うほどでした。そんなすごい造り手が、世に出ずに本当に埋もれているはずがないと。しかし、2003年アンジョリーノの家で「ラ バルラ1997」を初めて飲んだ時の動揺は今でも忘れられません。「なんだこれ、バルベーラで造ったアマローネじゃん。」というようなことをコメントしたはずです。完熟というより、過熟させたかのようなブドウの香り、恐ろしいまでの果実味、ヴォリューム、アルコールがあるのに凄く飲み進む…。頭の中では?が付いたまま、数年経った2006年秋、ついに彼と出会います。そうしたら話の合うこと合うこと!農業に関すること、ヒトと自然…本当に腑に落ちることばかりで、会話が楽しくて楽しくてしかたがありませんでした。
ロレンツォは大量のエネルギー消費を伴う現代の大規模な農業に対して異を唱え、”持続可能な” 農業の重要性を地質学を専門とする学者の立場から説き、その証明の場として、家業でもあったブドウ栽培とワイン造りを行っているのです。
<カーゼ コリーニ アキッレ 2020 赤 7,590円(税込)>
ネッビオーロにほんの少しのバルベーラが入ったワイン。
■ トム ショッブルック (オーストリア) ■
ヴィナイオータのラインナップに新たに加わった造り手からもワインが届きました!この度、オーストラリアのナチュラルワイン界をけん引する1人であるトム ショッブルックのショッブルック ワインズと取引を始めることになりました。まさかオーストラリアのワインを扱うことになるだなんて、10年前には想像していませんでしたが、ご縁というは繋がるもので…。
話は一瞬飛びます。2018年ヴィンテージに収量ゼロ(正確には50リットル入りのダミジャーナ2つ分…それも選果に選果を重ねなければいけないほど厳しい品質のブドウで、それは全て彼らの自家用としてなくなってしまいました)だったパーネヴィーノ(以下PV)のために、PVやカンティーナ ジャルディーノなどの造り手のワインをオーストラリアに輸入しているジョルジョ(イタリア人)が、オーストラリアの造り手たちにお願いして信用の置ける農家のブドウをPVのために手配してもらい、PVは収穫と醸造をすべく2019年3月にオーストラリア初上陸します。そのブドウを手配し、醸造設備などを貸してくれたのが、ルーシー マルゴーとトム ショッブルックでした。2019年11月にワインをボトリングするためにPVが再びオーストラリアに行った際にオータも合流し、ボトリングのお手伝いをしたわけですが、その際に2MTのアシュリーやトムと初めて会いました。
トムは、イタリアはキャンティ地方で修行していたということもありイタリア語がペラペラ(正確にはトスカーナ弁…(笑))。というわけで、オータも難なくコミュニケーションが取れたわけですが、初対面の際に彼の口から出た「初めまして、ヒサト。君の事は共通の友人であるイタリアの造り手から散々聞かされてきたよ。なによりもまず、俺は日本でのみならずナチュラルワインの世界で君がしてきた仕事に対して、感謝の念と大いなる敬意を持っていることを伝えたい。君のようなインポーターが、何年も前から時間をかけて道を切り拓いておいてくれたからこそ、俺やアントン(ルーシー マルゴー)のようなナチュラルワイン界では新参者のワインも日本では温かく迎えられたのだと自分は思っている。」といった主旨の言葉には本当にビックリしました。
何事にも誠実&丁寧なトムの姿勢にはいたく感銘を受けたわけですが、そんな彼からヴィナイオータで取り扱ってもらえないかという打診を受けたのが去年。そんないい奴にお願いされたら断る理由はない…と言いたいところなのですが、確認せずにはいられないことがひとつだけありました。 ・・・(略)
<トム ショッブルック カベルネ フラン 2021 赤 6,050円(税込) >
カベルネフランは、ヴァイン ヴェイルのような土地で栽培するには最適品種とトム。ゆっくりと成熟し、醗酵にも苦しむことがない。除梗したブドウを開放式の醗酵槽で約6週間の醗酵、その間1日に2回ほど手でピジャージュを行う(醗酵温度を確かめるという目的もあるそう)。遅い春か初夏にボトリング。
ワイン名: | <ワインセット> カーゼ コリーニ アキッレ 2020 + トム ショッブルック カベルネ フラン 2021 2本セット |
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造り手: | カーゼ コリーニ、トム ショッブルック |
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容量: | 750ml×2本 |
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輸入元: | ヴィナイオータ |